2章

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唾を飲み込む音さえ聞き取れそうなほどの静寂を破り、ぽつりと店長が漏らす。 「うちの監視カメラ壊れてるんだよねー」 どがしゃぁと、テーブルの上に頭からずっこける松野の頭上から店長の笑い声が降ってくる。 「はっはっはっ! いやあ松野君の反応が面白くてついね。ま、ともかくそういうわけだからこれから宜しくね」 あっけらかんと言い放った店長は笑いながらさっさとバックヤードを後にする。 一人残された松野が心の底から嫌そうな表情を浮かべ独り言ちる。 「…………………マジっすか」
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