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3章
「つーか店長の話どこまで冗談だったんだ…………? いやいや別にビビってる訳じゃねーよ? ついこの前まで地元じゃ親友と並んで金角銀角なんて呼ばれ恐れられていた元不良の俺がよ? 深夜のコンビニごときにビビる理由も見つかんねえって」
誰に対して言い訳なのかはよく分からないが、傍から見れば金髪のヤンキーが眉間にしわを寄せうんうん唸っているこの絵面だ。たまたま通りがかる客がいたとしても、外に面した大きなガラス窓の外から機嫌の悪そうな金髪ヤンキーを見て引き返してもおかしくない。
「とりあえずこの雑誌の山を片付けるか」
カウンターに積まれた読み終えた雑誌の山をまとめて両手で抱え窓ガラスに面した雑誌コーナーに戻しに行く。最後の一冊を元通りの位置へ戻そうと手を伸ばそうとした瞬間、それは起こった。
かたん。
「―――――ッ!?」
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