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「あっ!三井さんっ!?」
俺は思わず名前で呼んでしまって、口に手をあてた。
コンビニで会っても、名前なんて呼んだことはなかったから。
でも、彼女は笑って返事を返してくれた。
「あ、朝の配達員さんですね!?こんな遅くまで、御苦労様です」
三井さんは頭を下げて言ってきてくれた。
「あ、いえ…今日はこれで終わりなんで…また明日の朝ですね…あ!サイン頂けますか?」
「あ、すみません!はい、ココに書けばいいですか?」
「お願いします」
俺は、フッと玄関に目を向けると、靴は女物しかなく、一人暮らしなのかな?と勝手に思った。
「はい、書けました」
「あ!すみません、ありがとうございます」
俺は控えを三井さんに渡して、届け物の荷物を渡した。
「ありがとうございました」
俺は帽子を取って、三井さんに頭を下げた。
帰ろうと三井さんに背を向けると、三井さんが呼び止めてきた。
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