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幸せが続いたのは2年目まで。 周りからは、高校時代からの同級生と結ばれるなんて羨ましいと言われたっけ。 3年目からは家に帰らない日が続き、やがて金だけをよこせというようになった。 夫婦生活ってどこもこんなものだろうか。だとしたら私は結婚に適していなかったらしい。 とにかく私は娘の絵美を守ることに必死だった。 借金のため、していた夜の仕事でいじめられ、絵美の養育費に、と取っておいたお金まで夫に取られてしまった。もう身も心もボロボロだった。 でもお金を渡さないと暴力を振るわれたし、何よりそれでも高校時代から知っている彼を嫌いにはなれなかった。 ある時、こんな生活から抜け出そうと言ってくれた女友達の助けを借り、「1人でも、何があっても絵美を守る」と強く決心し、夫と別れた。 一度、別れる前に調査のため、夫の後をつけたことがある。彼はガラの悪い人達とカツアゲをしていた。最低だ。 私の目線に気づき振り返ろうとした人がいたので慌てて目をそらした。 その後ろ姿は何故か懐かしい感じがした。
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