少子化社会対策会議

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少子化社会対策会議

「このまま人口が減り続ければ年金制度は崩壊。人材難でいくつかの産業は維持出来ず、純粋な日本人種を維持するのも難しくなる。今、我々に課せられた使命は大きいのだ。結婚に対してもっと思い切った政策を出して欲しい」 宇部総理大臣の声が響く内閣府の一室では、全閣僚と主だった与野党の国会議員、関係省庁の役人が少子化社会対策会議を行っていた。 「来年度には30歳以上の独身者に独身特別課税を実施する。これは既に決定済みだ。 だが、私が心配しているのは、再来年施行の独身者に見合いを義務付ける公共結婚推進法と一夫多妻制の導入を国民が受け入れるのか?という事だ。 本当に他に有効な手立てはないのかね? 対応が一年遅れれば人口が1万人減るのだぞ。もっと危機感を持って貰いたい」
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