父の友人は変化を告げる

10/49
前へ
/228ページ
次へ
青山の美容院でエアリーボブにカットした結衣は早田と共に新宿のルミネにやって来た。 フロアーを歩く女性たちは皆オシャレで自分とは違う世界の人のような気がする。 結衣は急に恥ずかしくなってきた。 「私、センスないんです。いつも何を買っていいか分からなくって――」 早田は微笑みながら頷く。 「少しトレーニングが必要だね。今日は私を結婚トレーナーだと思ってくれ。大丈夫。結衣さん、まず、店を選んで」 「店を? 」 「そうだ。服ではなく、店を選ぶ。 君のようなファション初心者が失敗しない為には、まず、自分に合った店を知ることが大事だ」
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

123人が本棚に入れています
本棚に追加