父の友人は変化を告げる

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「結衣さんの今後について、結論から先に言うが、ATDBに所属し、私の管理下に入ってもらう」 「ええっ! ATDBに所属って、私まだ学生ですよ 」 「それは、承知してるが、今後結衣さんの自由を守る為にはこれしかないんだ。  結衣さんが私の管理下に入らない場合、公安警察の対象リストに登録され、結衣さんの行動は逐一監視される。海外に出ることも制限されるはずだ」 「そんな…… 。 でも、なぜ結婚の事なのにそこまで厳重なセキュリティが必要なのですか? 」 「その質問に答えるためには、先にATDBに入るか、このまま家に帰って公安警察の監視対象となるかを決めてもらわなければならない」 早田はそう言うと『職務誓約書』と記載されている書類を差し出した。 早田とその他のメンバーは真剣な表情で結衣を見つめている。
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