2/5
前へ
/143ページ
次へ
一行が今いる場所はライフシティーの市街地……ロックの言うような闇の部分等は微塵も感じさせないくらい、美しい町だった。 高級感のある建物が並び、ゴミなどもいっさい落ちていない。 町を綺麗に保つ事を意識している感じが、他所から来た者でもわかるくらい、美しい町作りをしている。 ロックが言った。 「とにかく医者を探そうぜ……話はそれからだ」 一行は適した病院を探すために、ライフシティーを進んだ。 ライフシティーの街並みを堪能しながら、住人に聞き込みを重ねた結果、とある病院の情報を入手した。 『マグワイヤーホスピタル』……ライフシティーで一番有名であり、ライフシティーの医療管理は全てマグワイヤーで行われている。 マグワイヤーホスピタルはライフシティーの中心部にある一番高い建物だというので、すぐにわかった。 一行はさっそくそのマグワイヤーホスピタルに向った。 マグワイヤーホスピタルに到着すると、一行は驚愕した。 「スゲェ……」 ロックは目を見開き、口をポカーンと開けて呟いている。 ロックが驚くのも無理はなく、マグワイヤーホスピタルの白く美しい宮殿のような造りの病院は、病院と言うよりまさに城だった。 「逆に落ち着かないわね……」 エリスの言葉にユイとマキも頷いている。 「そうとう悪どい事をやってやがんな……」 ロックの人聞きの悪い言葉に、誰も反論しなかった。それほどまでにこのマグワイヤーホスピタルは立派であり、まともな病院に見えなかった。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加