8人が本棚に入れています
本棚に追加
……飛空挺ウィング……
飛空挺ウィングはまもなく南西大陸空域に入る。
ライフシティーは南西大陸の北端に位置し、南西大陸の入口にあたる。
ジンはライフシティーの大港に飛空挺を着水させるようだ。
ロックとエリス、ユイの3人は甲板で外の様子を伺っている。
ユイがロックに言った。
「ライフシティーってどんな町なの?」
「前にも言ったが……最先端医療の町で、ほとんどの病気は治せると、言われている」
エリスは目を丸くした。
「すごいわねぇ……」
ロックは頭を掻きながら言った。
「俺も昔に一度来ただけだから……戦後にだいぶ変わったらしいぜ」
ユイが言った。
「変わったって?」
「あまりいい噂は……聞かねぇなぁ……」
エリスは怪訝な表情をした。
「どういうこと?」
ロックは言った。
「簡単に言えば……白と黒の町……ってとこかなぁ……」
エリスとユイは顔を見合わせた。あまり意味がわかっていないようだ。
ロックは二人に言った。
「まぁ行きゃあわかるよ……」
最初のコメントを投稿しよう!