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身支度を終えて寮を出たのは、授業の始まる頃だった。のろのろと歩き、学園にたどり着く。しかし目指す先は教室ではなく――使われていない倉庫。
重い扉に身を預けつつなんとか開くと、そこには昨日の生徒を含めた三人の男子生徒が待っていた。
言葉を交わすなんて時間の無駄だ、と聖は三人の前に跪く。
この倉庫に入った時から既に感じていた。その視線は血走り、制服を着ているはずなのに素肌を見られていると感じてしまう。
我先にと奪い合って伸びた手が、自分を求めているのだ。聖は解放の笑みを浮かべて、身を委ねた。
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