「呪いをかけてやるっ」

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冴えない日には、これ。スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの I Put a Spell on Youが笑えます。お前に魔法をかけてやるってタイトル。ワルツでもブルースでもないね。もっとプリミティブな動物のおたけび。魔法っつーか最早ブードゥーの呪いです。渾身の身体張ったギャグです。 ジム・ジャームッシュ監督のストレンジャー・ザン・パラダイスって映画の中で流れるんで、誰それ、CDほしーってタワレコで買ったやつ、例によって現物は処分済みなんだけども、今はユーチューブで簡単に見つかる。 そのおたけび紛いのI Put a Spell on Youをガンガン鳴らして、安アパートのキッチンで髪をアップにした女が1人、タバコ吸いながらワンピース翻してワルツのステップを踏む。 帰宅した男が食材を冷蔵庫にぞんざいに放り込んで音楽をブチ切りする。 「なんだよ、この曲。俺のシュミじゃねえ」 「え?スクリーミン・ジェイ・ホーキンスよ。知らないの?」 モノクロ映画のそのシーン、大好き。 私と寸劇やってくれる誰かいないかな。 鼻に動物の骨みたいなのをぶっ刺してるスクリーミン・ジェイのダミ声にノリノリで1人ワルツ踊るなんて、かなりキテます。せっかくワンピースプレゼントした男もイラっとするさ。 でもあんな女いいなあ。すっとぼけて男をイラッとさせるくらい我が道を行くという。 ちなみにスクリーミン・ジェイ・ホーキンスは世界中に自分が知ってるだけでも57人の子どもがいるらしい。なんたる元気。(いつだかのニュースで日本人にもそんな人がいたような…) 彼の遺伝子が脈々と受け継がれて拡散し、世界はやがてブードゥー色に染まるかもしれない。土俗的ラブ&ピース。おらワクワクすっぞ。
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