1・KARA

70/77
110人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
「じゃあ、その時に言っておけ」 「何を?」 「どこに連れ出すか、まだ決めてないのか?」 「き、決まってますよ」 「どこだ?」 「ゆ、遊園地」 とって付けた様な場所を言ってしまった。宇佐美は本当はまだ、どこに行くかは決めていなかった。とっさに出た言葉が遊園地だった。予想外の場所に、藤城も東間もポカンとした顔をしている。宇佐美も2人と同じ顔をしたくなった。自分は何を言っているんだ、と。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!