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「そんなにしょげるなよ。直行バスもあることだし島根くらいなら来ようと思えばすぐだ」
「距離じゃなく気持ちなのです」
「なるほど。ニュアンスはよくわかるよ。よし、それじゃ神戸の思い出にこの店にある俺のコレクションの中から好きなものをひとつあげよう」
菊池は大げさに両手をいっぱい広げて、大道芸人のような口調で知恵にそう言った。
「ほんとですか!」
知恵は目を輝かせて言った。
「ああいいですとも、お嬢さん。君に選んで貰ったモノはラッキーグッズとなるだろうね」
「ありがとうございます」
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