130人が本棚に入れています
本棚に追加
獅朗との官能的なキスに足元が崩れそうになるのを、獅朗の腕がそれを支えるようにさらに強く私を抱き締める。
少しの時間さえ惜しい。
私はいつの間にか欲張りなっていた。
触れるだけじゃ足りない。
もっと、もっと、獅朗を感じたい。
獅朗の全てを……
ベッドに倒され組み敷かれ、少し感じる獅朗の体の重さ。
その重さが心地よい。
丁寧なキスが唇から首筋、鎖骨へ流れて行く。
優しく触れる獅朗の指先がもどかしい。
「獅朗……」
掠れる甘い声に獅朗が視線だけ向ける。
「は、やく……痛くて良いから」
優しくなんて抱かず、痛いくらいに抱いて欲しい。
忘れられないくらい、痛みを残して欲しい。
最初のコメントを投稿しよう!