130人が本棚に入れています
本棚に追加
「掴んでろ」
繋がったまま私の腕を自分の背中に回させると、そのまま私の上体を起こす。
さらに深く突き刺さるような刺激。
どのくらい刺激を与え続けられていた覚えていない。
気が付けば乱れたベッドで獅朗の腕の中だった。
体勢を変えようと動くと「起きたか」とギュッと獅朗が抱き締める。
「もうすぐ光が迎えに来るな、その前に」
肩肘を建て、体半分を私に向ける。
「悪かったな」と獅朗が私の髪を撫でる。
私が首を振ると、ちょっと刹那げに笑った。
最初のコメントを投稿しよう!