想い出の中で

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「掴んでろ」 繋がったまま私の腕を自分の背中に回させると、そのまま私の上体を起こす。 さらに深く突き刺さるような刺激。 どのくらい刺激を与え続けられていた覚えていない。 気が付けば乱れたベッドで獅朗の腕の中だった。 体勢を変えようと動くと「起きたか」とギュッと獅朗が抱き締める。 「もうすぐ光が迎えに来るな、その前に」 肩肘を建て、体半分を私に向ける。 「悪かったな」と獅朗が私の髪を撫でる。 私が首を振ると、ちょっと刹那げに笑った。
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