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Put back over spilt milk
北野の坂を神田と奈緒は、ゆっくりと降りてきた。
奈緒は軽く神田の腕に手をかけているだけだった。
「ごめんなさい」
奈緒は、小さく神田に言った。
「いいよ」
「ほんと?」
「どうせ、誰かに絡まれる夜だったんだ」
神田はニヤリと笑って奈緒に言った。
その言葉が冗談だとわかった奈緒は、キツく神田の腕を自分に引き寄せた。
「青山と話し合え」
「そうする」
奈緒は素直に言った。その言葉の中に、自分がとった行動の反省が十分に含まれていた。
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