1.カルネ電脳探偵所

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 東吾は免許取得者だった。  しかし、ダイヴァーのみでのダイヴは禁止されていた。ダイヴァーは深部にまで意識を送るため、現実がおろそかになってしまう。意識が浮上できなくなる危険性や、破損をする場合もあるのでサポート役が必要だった。  サポート役は文字通りサポートや監視をおこなう。昭はサポートのライセンスを持っていた。  ダイヴァーとサポーターは、スキューバダイビングのペアとなぞらえて、バディと呼ばれていた。  ダイヴァーはサポート役に命をあずける。サポート役はダイヴァーの意識や肉体のメンテナンスをおこなう。  それが基本の立ち位置なのだが。 (ほっとくと、昭は飯もろくに食わねぇからなぁ)  家事が嫌いではない東吾は、いそいそと事務所内の掃除や昭の健康管理をしていた。まれに昭のマンションの部屋の掃除まで、頼まれてもいないのに引き受けている。 (まあ、ダイヴの仕事がなけりゃあ、俺ぁ役立たずだしな)     
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