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「お疲れ様です。飛島さん」
入ってきたのは書記の飛島さんだった。
その数分後に会計の武山さんも入ってくる。
「あー疲れた」
「お疲れ様です。武山さん」
「ホント疲れたよ。なんで俺がサッカーしなきゃいけないわけ?」
「・・・また助っ人頼まれたんですか?」
「そ。あーもう何もしたくねぇ」
武山さんは会長の隣にどかっと座る。
「桜ちゃん食べるー?」
「うまい棒、ですか?」
「そ。はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
飛島さんは会長から菓子を受け取る。
「うまい棒を食べる女の子って・・・アレだよね」
「会長、パワハラな上にセクハラですよ」
「アホだな、隼人」
「?・・・では、いただきます」
咥えてくれることを期待している会長の思惑虚しく、
飛島さんは中で割ってから、欠片を摘んで食べていた。
女子力が高い。
「・・・あれ?」
「残念でしたね。会長」
「ええー、桜ちゃん上品すぎ!ほおばってくれるんじゃないの?」
その場に崩れる会長。
あきれる武山さん。
黙々と食べ続ける飛島さん。
これが、我が生徒会の日常だ。
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