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「まず、そこのアナタ。
この仕事をしている位なのだから、
コンビニエンスってどういう意味かは分かってるわよね?」
レジカウンターに腰掛け、足を組んだキャシーは床上の太郎に問いかけた。
「コンビニですよね?」
正座させられた太郎が
臆面もなく答えると、キャシーの内眉が釣り上がる。
「ハンッ!」
見下ろすキャシーに
再び鼻で笑われる太郎。
心なしか先程より鼻息が荒い。
「アナタ、どれだけ無能なの?」
「やめたまえ、花子くん。」
割って入る店長。
反射的にその横っ面をキャシーのキャット・オ・ナインテイルが襲うも、店長はそれを意に介さない。
「彼は確かに無能だ。
だが彼は、この店を起動停止できる、
唯一無二の無能なんだ。」
「店長、それ僕のフォローのつもり?」
「仕方ないわね。
店長に免じて、
あなたの愛称は無能太郎で許してあげる。」
キャシーは諦めたようにため息をつくと、太郎にそう言い放った。
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