事のはじまり

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「あの…店長。」 「店長ではない。 店長(キャップ)と呼べ。」 「あ、はい、店長(キャップ)。」 威厳を漂わす店長に戸惑いながらも、太郎は質問を続けた。 「えっと、どこから聞いていいのか……。 もう、何がなんだか。」 もはや収集のつかない頭の混乱に、太郎はとにかく言葉を口に出すよう努めた。 そんな太郎をよそに店長は語り出す。 「あれは、昨日の夜の事だった。」
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