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私の部屋、テレビ置けた。
できれば次は洗濯機が欲しい。
仕事も暇な日、少なくなってきた。
お弁当食べても大丈夫みたい。油断禁物だけど。
モデルと愛人でなんとか普通な生活になってきた。
ショーの時みたいなギャラあったら嬉しいんだけどな。
あと、カーテンを遮光カーテンに変えたい。
なんだか女1人で1階って、危ないかも。
外に干した下着がたまに無くなってた。
このアパート、ただでさえどん詰まりにあって、1階が申し訳ない程度のブロックでの囲いだから、遮光カーテンでないと、夜に光が漏れて、怖い。
下着は風に飛ばされたのかもしれないけど、たびたび無くなるっておかしいよね。
お金、欲しいな。
やっと大きな仕事きた。
誰かしらんけど、歌手のPVで、体のライン出せる子でと!
ギャラいいはず!!やらねば!!
………基樹。
なんで今更、基樹のPVなの?
指名じゃないから、基樹にも偶然だったと思う。
ベッドに裸で横になって、足絡めるちょとエロなカット。
私は先にほぼ裸状態で監督さんに動きの説明受けてた。
ギャラ!!仕事!!頭切り替えなきゃ!!
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「基樹さん、入りましたー!」
ヤバイ、心臓飛び出しそう。
仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事!!!
基樹が入ってきた。
挨拶挨拶挨拶挨拶挨拶挨拶挨拶挨拶挨拶!!!
「……おはよう、ございます……よろしくお願いいたします」
「……香織?!」
やっぱり偶然みたい。凄く驚いてる。
私をじーっと見てる。監督さんが話かけても見てる。メイクの人が声かけても見てる。
「でね、恋人同士のように絡みながら、基樹くんがキスしようとして終わりね。……基樹くん、聞いてる?」
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