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えーっと、基樹に足絡める!私がシーツを足先でひっかける!基樹の背中が丸くなって、キスする感じにして終わり!!
頭入ってる!大丈夫!
音は録らないから、途中指示あるかもとの事!よし!
基樹、ベッドに入ってきた。
うわ、久しぶり過ぎて泣けそう。……抱き締めたい。
「はい、用意!スタート!」
思いきり抱き締められた!!待って!足絡めるんだよ!!
ぐぎぎぎぎーーっ!!
無理矢理、基樹に足絡めた。このバカ!説明聞いてないのか!
で、シーツを足でひっかける……動けん!抱き締めるな!!股の間に足入れんな!
ぐががががががーーっ!!
足つるだろうが!!……よし、ひっかけるっと。
で、背中丸め……んんう!!本当にキスするバカいるか!!
「んう、!」
指示飛んだ!
「そのまま基樹くんの背中に腕回して!」
その前に、こいつ、立ってる!!立ってるからな!!
本当に本当にキスしてるからなーっ!!
腕回して……抱き締めるのか。
懐かしくてやだな。
キスをいい加減にしろやーーっっ!!
なんとか腕回して、基樹を抱き締めた。
……ヤバイこのままでいたい。キスされて、このまま抱き締め合ってたい。
「はい!カットー!!」
監督ーーっっ!私のせいじゃありませーん。この人、本当にキスしてて、立ってまーす!!
「基樹くん、カット…だよ?」
田辺さんの声した。
「あらま、相手、香織ちゃんかあ。…監督、オッケーなら、この2人放っておいて。そういう間柄だから」
「は?……よくわからんけど、オッケーです!!」
バタバタ機材片付ける音してる。
「……香織、香織……」
愛撫始めやがったー!!
「基樹、ここ、撮影現場!人居るの!」
「……いいよ。みんな出るまでこうしてろ。…どうせ、俺、動けんし」
そりゃ、そうだろな。思いきり立ってるもんな。
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