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スタジオのセットじゃないから、本当にホテルの1室借りた場所だから、スタッフは片付け中。
人がどんどん居なくなって、照明機材もなくなったら、下着替わりを脱がし出した。
ぎゃあああああ!!
監督ーーっ!こいつも引き上げてーーっ!
田辺さん、誰も居なくなって、ドア閉めた。
「……香織、香織、んっ、」
またキス。深い深いキス。舌入れてきた。
我慢できるか!!
「基樹!…はあっ、基樹!…触って…撫でて…基樹…」
基樹の手に任せた。基樹の指に溺れた。
基樹は私の体中、撫でて肌を舌でなぞった。
こんな愛しく感じたの、ない。
こんな求めたの、ない。
基樹だから、基樹だから、欲しい。
ああ、やっぱり基樹じゃないと、私ダメなんだ。
基樹としたい。基樹しか要らない。
「…はあっ、香織、思いきりやるからな。…しがみついてろ」
黙って頷いた。
基樹が入ってきた瞬間に、もう体中、が溢れた。
体も心も。
「んあああっ!…基樹、あああっ!基樹!…気持ちいい!!」
「はあっ、はあっ、当たり前だ…んう、気持ちいい!!」
この一瞬だけでいい。贅沢は言わない。今だけでいい。
本当に思いきり私を突き動かした。
「やあああっ!ああっ!んんう!イク!イっちゃう!!ああっ!!」
「ビクンビクン…やめ、…早い!…無理!んんう、イク!んああっ!」
思いきりイった。
「香織…行くなよ……許せないか?」
「許してるよ………基樹が幸せなら、それでいいよ」
「戻ってきてくれないか?……お前いないの、無理。俺が無理」
「………ナナミさんは?…毎晩のように来るんだよね?…彼女にしたの?」
「……」
何も言わない『答え』嫌い。
振ってあげる。そうしたら楽だよね?
「……私、今、『愛人』やってる。生活の為。…だからもう『香織』居ないよ………」
「………バカ!!じゃあ俺が囲ったるわ!!月にいくらだ!!このバカ!!30か?40か?50か!!!テメ俺以外とするなって言ったろーが!!また貧乏生活してんのか!!!」
…………誰かこのバカなんとかして!
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