フーゾク嬢の独り言

【○月○日・遅番・蒸し暑い日。恐怖の週末。プレミアムなんちゃら、なんていう制度が出来て嬉しいのなんて会社員だけじゃいないの？
　なので、金曜日の遅番の最近の風潮は『泥酔』が多いことだ。
　えりかちゃんが騒いでいたので訊いてみたら、ひっそりと教えてくれた。クラミジアになったからしばらくフロントやるからさ。などという。
　ゆうちゃん推しでいくね。いやいや、えりかちゃん、いいよ、いいよ、謙遜の態度。
　けれどさすが戦友。ラストまでについたお客が8人とこれは最高新記録かも。
　新規５人。本指3人。
　新規1人目のオヤジ。メガネ。デブ。ハゲ。いやぁ、三拍子。参る。わりと泥酔。酔眼を向けられるも怯む間もなく発射オーライ。茶色の裾の磨り減ったポケットから、小銭がたくさん溢れ、あー！　などと拾いつつ、500円を２枚拝借。すまない。デブ。もう来んな。

　新規2人目。40代の細身神経質そうなメガネ。体臭がきつい。会話がかみ合わない。女に慣れてないから、という割に本強。ベットの下に隠してあるゴムを口の中に入れ、帽子を被せ、フェ○。お口にだしてぇ?。なんて言ったら、男って単純。いいの！　と声を震わせながらすぐ発射。40分。やっぱり口に出すと爽快だね。だって。ゴム着いていたのに。アホ。

　新規3人目。50代のオヤジ。メガネ。ゴルフに行ってきたような風貌。お金を持っていそうだが、40分コース。せこい。図体はデカイが、あそこはほとんど小さく、あげくドM気質で、タオルでオムツごっこをしたいと懇願。ウケる。オムツをしてあげるときに、おしっこをされ、顔にかかる。お客はどうやらそれメインだったようだ。あたしは怒って、制服の洗濯代として、3000円チップをもらう。
　てゆうか、オムツプレイがしたいなら、イメクラに行けよ。ありがとうございましたぁ。の笑顔の裏の顔はいつも毒を吐いている。