第1話 異能力

7/9
110人が本棚に入れています
本棚に追加
/900ページ
「先生はなんて?」 「変わらない。賛成できないが止めるつもりもない、と」 「そう」 “先生”は父親といっていいほどの、いやそれ以上の存在だった。 先生は心配という言葉が軽すぎるほど、ふたりのことを常に思っている。 「不謹慎だけど、きっかけが早くないかな」 「すぐにでもって云っただろう。そんなに待たなくていいんだ」 恭平の声は確信に満ちていた。 「……間近に大きな事故が迫ってるってこと?」 「そうだ」 恭平の予知力に間違いがあったことはない。
/900ページ

最初のコメントを投稿しよう!