第3話 それぞれの思惟

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奇跡、救世主、神、少年と少女。 繰り返される言葉も変わることがない。 神――だと? そんなものがこの世に存在するものか。 テレビは信じられない現実を限りなく伝え続けている。 彼は険しい顔つきになって考えた。 あり得る現実は一つしか思い浮かばない。 まさかあの人がこんなくだらないことをするはずがない。 奇跡と呼ばれる事態が現実にあったことならば、やはり――。
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