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『晃実、雄士くんのおばあさんが、雄士くんと連絡を取りたいと云ってる。折り返し携帯にかけさせるから雄士くんに取り次いでほしい』
「わかった」
電話は手短に終わり、晃実は雄士に携帯電話を差しだした。
雄士は問うように晃実を見つめる。
「雄士のおばあちゃんが何か話したいことがあるんだって」
晃実がテーブルの上を片づけ始めると、粋も手伝おうと立ちあがった。
まもなく、携帯電話が振動した。
「はい、雄士です。どうされたんですか」
『さっき、享くんと遺伝子の話をしてて思いだしたことがあるの。破棄しないと利用されるかもしれないと思って……』
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