153人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふたりとも先行ってて」
銅像を蹴り割ったときに、
踵から行ったからじわじわと痛む。
保健室に行ってベッドに横になりつつ、
保険医のナリティー(成田ティーチャー)とドライアイスで神秘の森ごっこしてたら半日が終わってた。
「……あ、今日、そっか」
「どうしたの?」
「今日大事な日なんだよね」
「そっか。
お昼はお友達と一緒でしょ、
行ってきな」
「しつれーしやしたー」
今日は、
我らが食堂に噂の美味しいふわふわかき氷が初登場すんだよねー。
マジでかき氷だけはダメだわ、
俺の弱点。
目の前にあったらどんな罠でも引っかかる自信あるわ。
おかげで、
もとっちゃんには逆らえなくなってるけどね。
ざわざわ…
ガチャッ
「……んぇ」
しーん……
ドーモ、留年し過ぎて不老不死疑惑出てる赤坂木人でーす。
なわけな。
確かに4回留年って珍しいけどさー。
「こんにちわっ」
「ん、こんちゃ。
ゆーちゃんとこの子?」
「はいっ。
会計様親衛隊副隊長の羽鳥-はとり-ですっ。」
「なっちゃんの親衛隊か、そっか。
あいつ怖いの苦手なの克服したんだっけ?」
「いえ、
会長様以外の皆様は御承知のことですが、
お化け屋敷で気絶したとの情報があるので、
まだかと」
「んー……やっぱ枕元に呪いの人形ってトラウマものだったかなー」
「それトラちゃんというお人形ですかっ?」
「おん」
「たぶんそれだと思うんですけど、
カイ様はいつも怖くなると、
ごめんねトラちゃん!
と申されるのです。
誰なのかやきもきしていたのですが、
疑問が解消されましたっ。
情報提供ありがとうございます、
きひと様っ」
「完全に俺のせーだねごめんねごめんねー??」
「きひと様、古いです」
「そんなことないないナイツ!」
「あ、総隊長さまっ!!」
「……スルーされたあー」
最初のコメントを投稿しよう!