まるで映画のシーンのような

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まるで映画のシーンのような

三上亮次は、左半身にかかる慣れた重さの中で目が覚めた。 ベッドボードに灯る最小の光源にしてあるダウンライトの灯りに次第に眼が慣れてくる。 室内はブランケットを掛けずとも寒くも暑くもない温度調整がされているが、喉の渇きを若干感じる。 亮次は首の向きだけでサイドボードに備え付けのデジタル時計の数字を読んだ。 グリーンの文字はam6:37を示している。 いつも亮次が起床する時間より少し早い。
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