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「ここで何してんの?」
私はなんの捻りもない言葉を久遠に向ける。久遠はもうイナバウアーは止めていて前屈みにボーッと校庭を眺めているように見えた。
「別に。昼休みだから休んでる」
「あ、そう」
また会話が途切れた。きまずい。誰も知ってる人がいない中、唯一の知り合いである久遠に声をかけられて寂しさでいっぱいだった私は嬉しいはずなのに、だけどそれを全面に出すことは憚られた。
なぜ憚られるのか。
それは私がツンデレであることをここに認めよう。
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