第1章 受験勉強は、ほどほどに

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* さて。 明日は学園祭だ。 うちのクラスは、団子屋をやることに決定。今日は、学園祭の準備で授業はない。私と春海、仁美はみたらし団子を作る係だ。 お団子は、みたらし団子と餡団子の2種類。 教室の中でも食べれるカフェ風に机と椅子を向かい合わせに並べて、可愛らしい花柄のテーブルクロスを敷いた。 クラスのみんなで教室で看板を作ったり、飾り付けをしていると、担任の森尾勇太郎先生がやってきた。 「おーい。どーだ?進んでっか?」 襟足が少し伸びた森尾先生は、少しチャらく見える。でも、クラスみんなは森尾先生のことを結構好きだ。 「森尾先生!」 みんなは笑顔で森尾先生を見て言うと、森尾先生の後ろに教育実習で来ている国仲美弥もいて、2人は両手に大きなビニール袋を提げていた。 「飲み物の差し入れだぞ!」
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