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森尾先生はすぐにまた前に向き直り、あたしを睨むと、
「麻季ちゃん~~~~」
と小声で言いながらあたしを指差すと、あたしはプイッとそっぽを向いた。
「ちょっと、こーい」
「うぇっ?!」
森尾先生はあたしの腕を掴んで、廊下に出て行くと、クラスメイトたちはあたしたちの背中を見送っていたけれど、多分みんな、同じことを思っているに違いない。
「麻里さんのことか!」
みんな、そう呟いて顔を見合わせていると、国仲美弥だけが不思議そうにみんなの顔を見回している。
「麻季ちゃん。麻里さん、電話に出てくれないんだ。本当に誤解なんだよ」
森尾先生があたしの肩を掴んで真剣に言うと、あたしは頭を横に振って、
「あたしに言われても知んないよぉ」
と唇を尖らせて言うと、森尾先生は涙目になっている。
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