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あたしは驚きながら、容の背中に隠れながら先生の顔を見てみた。
「お姉ちゃんのこと、まだ好きなの?先生」
あたしが尋ねると、先生はあたしを見て哀しそうに微笑んで頷いた。
「俺は、麻里さん一筋だよ」
その言葉が、聞きたかった。あたしも微笑んで頷くと、
「それ、ちゃんと伝えてね。麻里ねぇ、先生のその誠意を待ってると思うから」
と言うと、先生は少し驚いてあたしを見つめると、
「そう…だな。伝えないとな。麻里さんのこと、諦めたくない」
と言って、教室に戻っていった。あたしは、やっとため息をつくと、容が顔だけこっちを向いて、
「裾、離してくんない?」
と言うと、あたしは我に返って容の背中の裾を掴んでいたことに気がついた。
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