第1章 受験勉強は、ほどほどに

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午後4時を過ぎると、仁美は茶道部の方にも顔を出さなきゃならないとかで、行ってしまった。その他にも部活に入っている人たちは、部活の出しものに参加するため半分くらい減ってしまった。 「仁美ったら、薄情よ。部活の方に行っちゃうなんてさ!」 春海はプンプン膨れながら言うと、私は苦笑いになって春海を見た。 「仁美、次期部長かもしれないんだから、仕方ないでしょ。それより葵は?」 「生徒会に呼ばれた」 「なんで生徒会??」 葵は、9月の生徒会選挙に容の推薦で出馬して、生徒会長に選ばれたのに、辞退してしまった。理由は色々とあるけれど、多分、春海との時間を大切にしたかったんだと思う。 容と隼人は、葵はめんどくさいことから逃げただけだって言い張ってるけど。
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