第1章 受験勉強は、ほどほどに

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容の笑顔は爽やかな笑顔だ。野原とか花畑が似合いそう。 私もつられて微笑んでしまう。クラスメイトたちも、そんな容を取り囲んで、みんなで笑い合っていた。すると、森尾先生が焼き鳥焼き器を段ボールから出して、隣で国仲先生も同じ焼き鳥焼き器を出して、みんなは先生たちの周りに集まった。 「レンタルしてきたんだ!!さっすが、森尾先生!2台あれば、なんとかなるよ」 「とりあえず、今日は試し焼きして、明日に備えよう!」 森尾先生がガッツポーズで叫ぶと、みんなも片腕を上げて、 「おおぉーーーーっ!!」 とにこやかに声を上げた。みんなでお団子を焼いてタレをつけて試食をしていると、容の携帯電話の着メロが鳴り響いた。ズボンのポケットから携帯電話を取り出して、容はかけてきた相手を見て少し小さなため息をついた。
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