第1章 受験勉強は、ほどほどに

6/25
前へ
/84ページ
次へ
私と隼人がダイニングのテーブルに並んで座り、容は向かいに座って、私たちはオムライスを食べていた。 すると、隼人が食べながら顔を上げて、 「そういえば、、一人暮らしするんだって?」 と言い出すと、私は頷いてスプーンを口にくわえた。 「うん。自立したいって言い出して……。私は止めたんだけど」 「余計なことすんな、麻季。あいつが出るなら、それでいいじゃん」 「やだよ!!」 私はそう言って唇を尖らせると、容は水をグビグビと飲み干して、 「一人暮らしなんて、偉いなぁ。先生と同棲するかと思ったけど」 と言うと、私は頭を横に振った。 「それがね。また、別れたみたいなの。森尾先生と…」 「えっ!?」 隼人と容は同時に驚いて私を見つめていた。
/84ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加