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私はオムライスをどんどん口に運んだ。
「あんな女たらし、もーやだって怒って荷物まとめてたよ。今日、また先生のほっぺた赤かったし。喧嘩は日常茶飯事だけど、でも、結局また元サヤに収まると思うなぁ……」
私がそう言うと、隼人は呆れながらスプーンを振り回した。
「ま、関わるなってことだ。どうせまた巻き込まれるだけだしな」
「そんなお姉ちゃんを好きだったくせに」
「古傷に塩塗るなよ」
隼人は私をジロッと睨みつけて、私のオムライスを一口食べてしまった。
「ちょっと!あたしのオムライスを~~!!」
私は頭にきて隼人の頭を叩いていると、容はそんな私の腕をつかんで、
「麻季さん、相変わらずガキ……」
と呟くように言うと、私は今度は容を睨みつけた。
「サイテー!!」
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