第1章 受験勉強は、ほどほどに

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私はオムライスをどんどん口に運んだ。 「あんな女たらし、もーやだって怒って荷物まとめてたよ。今日、また先生のほっぺた赤かったし。喧嘩は日常茶飯事だけど、でも、結局また元サヤに収まると思うなぁ……」 私がそう言うと、隼人は呆れながらスプーンを振り回した。 「ま、関わるなってことだ。どうせまた巻き込まれるだけだしな」 「そんなお姉ちゃんを好きだったくせに」 「古傷に塩塗るなよ」 隼人は私をジロッと睨みつけて、私のオムライスを一口食べてしまった。 「ちょっと!あたしのオムライスを~~!!」 私は頭にきて隼人の頭を叩いていると、容はそんな私の腕をつかんで、 「麻季さん、相変わらずガキ……」 と呟くように言うと、私は今度は容を睨みつけた。 「サイテー!!」
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