第1章 受験勉強は、ほどほどに

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食べ終わるとすぐに容は帰っていき、私はお皿などを洗って片付けていると、隼人が後ろから抱きついてきた。 「麻季。終わった?イチャイチャしよーぜ」 「はぁ?勉強は?」 「今日はもう終わり。ここんとこ勉強ずくめで、イチャイチャしてないじゃん?寂しかっただろ?」 隼人は微笑んでそう言うと、私は頭を横に振って笑った。 「別にぃ。穏やかだったし」 なんてね。本当は、寂しかったけど!隼人はそんな私の頬をつねって、 「可愛くない」 と言うと、私は痛くて目をぎゅっとつぶりながら手足をばたつかせた。 「痛い痛い!」 「寂しかったです、ご主人様って言え」 「言うわけないでしょ?」 「そっちがそーくるなら…」 「え?」 隼人は私の頬から手を離したと思うと、強引にキスをしてきた。
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