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隼人にキスされると、頭の中は真っ白になる。
なんにも考えられない。
なかなかデートもできなかったし、話す時間もなかったけど、会いたい、なんてワガママは言えないと思って、我慢してた。
でも、ほんとは会いたかった。
触れたかった。
キス、したかったよ。
そんな素直な気持ちが溢れてくる。隼人のキスって、素直にさせてくれる魔法のキスだ。唇がゆっくりと離れると、隼人は肩をグッと抱き寄せて、
「何か言うことは?」
と聞いてくる。私はそんな隼人を見つめて、
「もっかいキスしてくれたら」
と言うと、隼人は少し驚いて私を見つめると、
「かわいい!!」
と嬉しそうに笑って、またキスをしてくれた。結局、私も、そんな隼人にメロメロなんだよね。
私たちはそのあと、隼人の部屋に小1時間篭りました。
何をしたかは、もう、言うまでもないよね。
*
学校のお昼休みで、私と春海、仁美の3人は屋上でランチをとっていた。
「葵と容、別の大学に行くの?」
私は驚いて春海を見て言うと、春海は頷いておにぎりにかじりついた。
「容さん、専門学校行くみたいよ」
「専門学校?なんの?」
「さあ。葵にも言ってないみたい。葵、すごく心配 してるんだ。てっきり同じ大学に行くと思ってたから」
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