オイラの縄張り

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 健康を考えれば、キャットフードがいい。  まぁ、最悪ドッグフードでもいい。  何て思っていると、駐車場にキャットフードが置かれているようになった。乾燥タイプのカリカリ飯だが、オイラたちは大喜び。  親切な人の正体は既に判明している。中年のオバサンで、赤のSUVに乗っている。  オイラは、カリカリオバサンと呼ぶ事にした。  しかし、やはりコンビニ店長から妨害を受ける。カリカリオバサンは餌を置く所を咎められてしまった。  オイラは、その様子を毛繕いしながら眺めていた。別に関心がない訳でも、バカにしている訳でもない。  平気なようで、内心では店長に頼んでいた。「ミャー、ミャー(カリカリオバサンにカリカリ言わないで)」
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