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アクション
わたしは、一度パソコン画面から目を離して、天井を仰いだ。蛍光灯がまぶしくって、目を閉じる。
イラストをネットで発表していることを、わたしは、高校の友だちには言ってない。女子高生ではないわたしとして、他人とつながりたかったから。
でも、そのせいで、ナナに「なりすませる」と目を付けられた。わたしが深夜に投稿した日は、ご丁寧に「オトンに内緒で」と言い訳が付いている。同レベルの頭の弱い女子高生は、まんまと騙せた。
同じ学校で、英語も漢字も間違えまくるくせに、そうしたずる賢い計算をしそうな人物に、わたしは心当たりがある。
潰す相手が、分かった。
あとは、どうやって潰すかだ。そう考えると、楽しくなってきた。
チヤホヤしているバカたちの前で、公開処刑してやろう。それが、わたしの絵を侮辱した罰だ。
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