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温子は、ドキドキの思いで中を覗いてみた。すると半透明の男が歌っていて、その前にも半透明の男女数人が、実に楽しそうに聴いているのだった。
(えー。これって、何のカラオケパーティー?)
すると、なぜかドアが開いて、温子は中に入ってしまったのだ。
そこにいた魔物たちは、驚きながらも歓迎して、歌っていた男が、
「せっかくだから、あなたも歌って。ただし良い点数ださないとヒドイからね」
温子はマイクを受け取ると、十八番にしている、若手女性アーティストの歌をうたった。
そして出た点数は――88点だった。魔物たちも拍手していた。
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