ラナンキュラス

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彼とベッドに入ったときはベッドの少ない部分にしかお日様の光が入ってこなかったのに、今はカーテンを半分に開けた隙間から、ベッドのほとんどの面を照らしている。 それだけ、彼と時間を共にしたということ。 明るい光が、彼の肩の辺りの滑らかな肌を艶やかに照らすことに、ひどくドキドキする。 彼と濃厚な時を過ごすのは恥ずかしい。 だか、身体を繋げたあとの時間は、もっと恥ずかしい。 だが、彼は何度も何度も「平気?」と言って、私の身体を心配する。 とても優しくしてくれるので、平気でないわけがない。 恥ずかしいが小さく頷いてみせると、彼はホッとする様子をみせる。 本当に、優しい彼に、私の心は幸せに包まれる。 それでも慣れない私はどんな顔をしていいかわからず、ベッドのシーツに顔を隠す。 それでも彼の様子が気になり、ちらちら見つめてしまうけれど。 彼はそんな私の頭を撫でつつ、シーツに広がる私の髪を優しくすく。 彼の私を見つめる視線を感じるが、私は直視できない。 私の心は彼への“好き”の気持ちでいっぱい。 彼と二度目に付き合うまで、恋人同士の触れ合いはキスが一番の幸せだと思っていたが、それだけではないことを知った。
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