クリスマスローズ-2

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きっと店でもらったことが面白くないに違いない。 それがわかったため、すぐに「留実ちゃんももらっていきましたよ、留実ちゃんはお母さんにあげるって喜んでました」と言って、無理矢理話を逸らした。 「へぇ、あの子元気?」 「あ、はい」 「そう、よかった」 優君と留実ちゃんは、私が風邪をひいたときに話をしたときから、彼が店を訪れると話をする仲になった。 しかし優君のよかった、は心から出ているものでない。 「優君」 「ん?」 「好き」 私は彼の唇に自分からキスをした。 もう彼とすれ違いたくない。 「……胡桃」 彼の声はもう不機嫌でないのがわかる。 なぜなら彼は「もう一回して」と言って、瞳を閉じたから。 「はい」 私は今度はゆっくりと唇を近づけキスをした。 すると優君の手が私の頬を掴むように触れると、力を入れられ彼のほうへ寄せた。 私は優君の斜め後ろに立っていた。 そのため私たちの間にはソファの肘おきがあるのだが、彼は反対の手で私の身体を彼のほうへ一気に寄せたので、私は自然と彼の上へ倒れた。 二人の距離が近くなる。
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