カサブランカ

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彼の止まらなくなる、という意味がわかったのは彼の唇が私の鎖骨の少し下にやや強く吸い付いたときだ。 この小さな痛みは先ほどまでの行為を思い出させる。 彼はもう一度私を抱くつもりだ。 「ゆ、優君……い、今はもう……」 しかし私の胸も身体もまだいっぱいいっぱいで、これ以上は受け入れられそうにはない。 大袈裟だが、壊れてしまうかもしれない、と思ってしまうほど。 「大丈夫だよ。少し触るだけ……」 そのため、彼の台詞にホッとした。   だが彼は悪戯っ子のように「今はね」と言って笑うので、私は今夜のことを心配しなければならなそうだ。 優君は言葉通り、優しく触れられるだけだった。 なんだかますます好きになった気がした。 私の体力が回復したころ、私たちはプールに行った。 ホテルに来る前に買ったやや私には大胆な水着を彼に見せるのは、素肌を見せたあとなのにドキドキしたけれど、彼は褒めてくれた。 でもちょっとだけ、「独り占めしたいな」と言って独占欲も出してくれたことは純粋に嬉しかった。 ただ私は優君の上半身のほうが素敵だと思ったが、とても口にできない。
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