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すると次に優君が反撃するように「俺のほうが好きだよ。ずっと……」と言うと、私のほうに顔を向け唇にキスを落とした。
「私だって……」
好きだと言いたかったが、彼に先に「好きだよ」と言われ唇をキスで塞がれた。
そのキスは熱烈なものでもう言葉を発せない。
昔読んだ少女漫画にあるような好きの言い合いをまさか私がすることになるなんて思わなかったが、嬉しい。
彼は私の“好き”に、感激したが私も今同じ気持ちではないだろうか。
彼の唇は、私の身体にキスを落としていく。
身体が緊張で震えたが、彼が私を気遣い何度も優しい言葉をかけてくれるので、それ以上に胸が震える。
正直私が完全に受け身なので、はじめは不安だったものの少しも面倒な顔はしなかった彼だから、すべてを預けられたような気がする。
彼は最初から最後まで優しく、それでも彼を受け入れたときに感じた痛さで私の涙が溢れたが、それすら優しく拭ってくれた。
なんだかますます彼を好きになるよう。
こんなに幸せな行為だとは知らなかった、はじめての彼との時間。
私は一つ、大人になった。
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