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私はどうなっちゃうのだろう……
ぼんやりと考えていると、携帯が音を立てた。
それはメッセージを受信する音。
優君がシンガポールに行ってから、電話をすることばかりでメッセージのやりとりはしていない。
昔は土日となると、私の仕事の休憩中を見計らって写真付きのメッセージをもらっていた。
今もそれは宝物。
時々思い出すように見ては、元気をもらっている。
私はもしかすると、と期待し慌てて携帯を取り出す。しかし相手は優奈さんだった。
失礼だが、ほんの少しがっかりしてしまう私がいる。
内容は、今夜のこと。
今夜、私の終業後に迎えに来てくれるというものだった。
ありがたいため、すぐに返事をした私は、優奈さんに話してみようか、とふと思う。
彼女とは歳が違うが既婚者なので、もしかすると参考になるかもしれない。
しかし優君の姉である。
聞いてよいのだろうか……
考えると胸がドキドキするような感覚を覚える。
そうしているうちに優奈さんが迎えに来てくれる時間になった。
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