プルメリア-2

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優君は「あ、うん」と言って、苦笑した。 「どれくらいのサイズのものを買ったんですか?」 「え、あぁ、まだ咲いてないよ。見せようか?」 「いいんですか?」 「いいよ、待ってて」 「はい」 優君が一瞬見えなくなったが、すぐに高さが100センチくらいの鉢を持ってきて、見せてくれた。 葉の広がりが70センチくらいだろうか。 思っていたより、大きい。 「色は黄色なんだ」 優君が柔らかい笑みを浮かべる。 それは、私の好きな色。 自然と顔が緩む。 私のことを想って選んでくれたようで、嬉しかった。 「そうなんですね」 「うん。でも本当にそうなのかな、葉だけしかついてないから不安だな」 彼の眉が下がる。優君の困り顔は好きだ。 密かに胸をときめかせながら「まったくわからないですもんね。でも大丈夫だと思いますよ」と言った。 「胡桃が言うなら間違いないかな」 「そんなことは……でもたぶん、はい」 私は苦笑した。 心で、もし違ったらごめんなさい、と言いながらだけど。
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