本音を隠したSNS

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 どういうこと? 「……うわっ、ミスった……真夕にも送ってたのか……」  何の話をしてるの? 「まさかのダブルブッキング? ウケる~」 「やっちゃったなー……でも、いっか。真夕と凪沙は友達だし」 「ちょっと、どういうこと?」 「え、もしかして、凪沙知らなかったの?」 「何を……」 「達巳君、他にも彼女いるよ? あたしは三番目で、凪沙は五番目の彼女」 「それって……」 「浮気とかじゃないから安心して、俺は皆を平等に愛してるからさ」 『意味わかんない』 「でも、凪沙とは何もないんでしょ?」 『そういう問題じゃない』 「何もないどころか、何考えてるかわからないからね」  笑いながら答える達巳君とつられるように笑う真夕を見ていると、苛立ちが込み上げてくる。でも、正直に言ってどうするの?  SNSに書き込もうとして、指が止まる。 『いつまで本音を言わないの?』  ふと、ライク君の言葉が、頭に浮かんだ。
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