0人が本棚に入れています
本棚に追加
どういうこと?
「……うわっ、ミスった……真夕にも送ってたのか……」
何の話をしてるの?
「まさかのダブルブッキング? ウケる~」
「やっちゃったなー……でも、いっか。真夕と凪沙は友達だし」
「ちょっと、どういうこと?」
「え、もしかして、凪沙知らなかったの?」
「何を……」
「達巳君、他にも彼女いるよ? あたしは三番目で、凪沙は五番目の彼女」
「それって……」
「浮気とかじゃないから安心して、俺は皆を平等に愛してるからさ」
『意味わかんない』
「でも、凪沙とは何もないんでしょ?」
『そういう問題じゃない』
「何もないどころか、何考えてるかわからないからね」
笑いながら答える達巳君とつられるように笑う真夕を見ていると、苛立ちが込み上げてくる。でも、正直に言ってどうするの?
SNSに書き込もうとして、指が止まる。
『いつまで本音を言わないの?』
ふと、ライク君の言葉が、頭に浮かんだ。
最初のコメントを投稿しよう!