ノベルオタク

11/13
前へ
/30ページ
次へ
港は何年か前にこの町に引っ越してきた。 とても頭が良く、歳は理奈のひとつ上だった。 高校では生徒会長を務めているらしく、理奈曰く、〝彼こそがパーフェクトと言うべき存在〟らしい。 プシュー、と、ヒロを迎える小学校のバスが新島(にいじま)3姉弟の家の前に停車する。 「いってきまぁす!」 ヒロの元気な声が、今日も聞こえる。 「ユウ太ぁ!おはよー!」 花澄の、ユウ太を呼ぶ元気な声が聞こえる。 「ユウ太ぁ!?ちょっと!まだ寝てんの?ねぇってば!」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加